取り越し苦労
「がん」
重い言葉ですよね・・・・。
ワタシは産前まで医療関係者として仕事をしていましたが
この言葉はその立場をもってしても、重くのしかかってくる言葉です。
でも、自分や自分の身内には無縁・・・。
なぜかそう思っちゃうものなんですよね。
実際に宣告されてしまうまでは。
母の時もそうでした。
まだワタシは高校生でした。
階下で電話が鳴るのを聞いて、そのあと母の
「ええ??」
という驚いた声。
「どうしたのかな」と思わせる声でした。
電話を切る気配があって、すぐに階下へ。
母が電話のところで座り込んでました。
「どうしたの?」
「ママね、子宮がんだって」
母は数日前に、毎年行ってる子宮がん検診に行ってたんです。
この電話はその結果を伝え、再検査を促す病院からのものでした。
母は仕事をしていたので休んで再検査へ。
結果は初期の子宮体がん。
その後の検査で、筋腫もこぶし大のものが2つほどみつかりました。
母の落ち込みようは見ていられないほどでした。
元気がトレードマークの母。
初期のものではあるけれど、がんが見つかったことは
健康であると信じていた自分の体への自信をなくすものでした。
結局、子宮を全摘する手術をする予定となりましたが
父と二人で自営しているお店の心配と、まだ高校生だった
ワタシの心配で悩んでいたようです。
手術費のことも気にかかっているようでした。
しかし
その悩みは取り越し苦労でした。
母はがん保険をかけていたんですね。
父に任せっぱなしだったので補償内容などはよくわからなかったようですが
手術費用はもちろん、お見舞い金も出るタイプのものでした。
健康に自信があったので、掛け捨てのつもりで入っていたらしいです。
しかし、この保険が母を元気づけてくれました。
「元気になったらお見舞い金で温泉に行こうよ!!」
この言葉をはげみに母は手術を終え、周りがびっくりするくらいのスピードで
体力を回復し、退院して帰宅しました。
このがん保険が安心と楽しみを作ってくれたおかげで、暗くどん底に
なってしまうはずだった家庭を明るく照らしてくれたんですよね。
後日母のおごり(?)で行った温泉は最高の思い出になりました★